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執筆者の写真S.Ninomiya

「建築家との家づくり」って?その3



「建築家との家づくり」が他の方法と明らかに違うところとは・・・今回は少し堅苦しいお話です。家づくりに限らず、物事の信憑性を判断する時に「第三者の客観的な視点」というものが必要不可欠だと思います。

例えば、よくある「美味しいレストラン紹介」などの記事の信憑性というのは、その記事を誰が書いているのか、或るいはどのような媒体に記述されているのか・・・に左右されます。家づくりも同様で、その家がつくられる過程において「第三者の客観的な視点」でコスト管理や施工管理などを適正に行われているかを監視する必要があります。

本来であれば建主がこれを行えれば問題ないのですが、建築全般に関わる知識やそれに費やされる時間などを考えると、まず不可能に近い状況でしょう。そこで建築家が建主と施工者の間に立って「第三者の客観的な視点」から監視するわけです。これを専門用語で「監理業務」といいます。

通常建築家は「設計業務」と「監理業務」を一式で請け負います。ハウスメーカーや設計施工の工務店でも「監理業務」は行われていますが、それは同一社内で行われる事であって「同じ穴のムジナ」感は否めません。家づくりにおいて建築家を介在させるという事は「第三者の客観的な視点」を確保する事になり、これが他の方法とは明らかに違う部分なのです。

これから家づくりをお考えの皆さん、くれぐれも「第三者の客観的な視点」をお忘れなく。

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