現場が始まると原則として週1の割合で現場監理に出向きます。現場に行くとつくづく思うのが「現場監理ってジャズだよなァ」という事。
「吹田の家」現場。定例打ち合わせの様子。
一般の方には分かり難いと思うのですが、設計図面(設計図書といいます)さえあれば現場は勝手に進んでいく・・・というものではなくて、設計図書を元に現場サイドに「施工図」という設計図書よりもより具体的に施工上の問題をクリアした図面を作図してもらい、これを変更修正しながら実際にモノを作っていくという作業にシフトしていきます。
「柴島の家」現場。着々と大工工事が進んでいます。
中には施工図でもフォロ-しきらないような、予測し難い問題が多々発生するのですが、これらは全て現場で現場監督さんや職人さんと直接話しをしながら解決していきます。
「石橋の家」現場。内部は殆ど終わり、後は外構工事を残すのみ。
また、そのほとんどは決定までに十分な時間をかける余裕など無く、その都度判断して指示を出していく必要があり、これには経験と建築全体の方向性を統括できる視点が欠かせません。そして、これらの過程は即興演奏をキモとするジャズそのものだと思うのであります。