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執筆者の写真S.Ninomiya

住みたい家


過日は「中百舌鳥の家」のお引渡しでした。毎度の事ですが、お引渡しの時は嬉しくもあり寂しくもあります。 家が完成するまでに要する期間はケースバイケースですが、お話を頂いてから大凡1年~1年半、その間ず~っとその家の事を考え、現場の後半は毎日のように通い詰め、竣工した途端に手放す...達成感と共に一種の喪失感も有ります。とはいえ、慶ばしい気持ちの方が遥かに大きいのですが。 もう一つ、お引渡しの時に感じる事が有ります。それは、また自分でも「住みたい家」が一つ増えたという慶び。以前にもこのコラムで書きましたが、僕たちが設計する場合、もっとも重要視しているのは「自分でも住みたい家なのか?」という事。「こんな家住みたくない」と思うような家は、設計すべきでないと思っています。 そして、当然「中百舌鳥の家」も「住みたい家」の一つ。お引渡しが終わって帰る時、「こんな家に住めて良いなぁ...」と、手前みそながら思うのでありました。

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