12月18日の公開を前に、「スターウォーズ/フォースの覚醒」のプロモーション活動が始まっていますね。楽しみにされている方も多いと思います。僕もその1人です。
最初の「スターウォーズ」がアメリカで公開されたのが1977年。日本での公開は1978年だったので、公開に1年のズレがありました。
公開が遅れた理由は様々でしょうが、このタイムラグを利用して、様々な便乗商法も展開されていたのであります。
中でも僕の印象に残っているのは、「宇宙からのメッセージ」という東映製作の映画。
映画「宇宙からのメッセージ」(東映)
「便乗商法」なんていう言葉を知らない当時小学生の高学年だった僕は、てっきり未だ日本では公開されていない「スターウォーズ」関連の映画だと思い、母親を説得して映画館での鑑賞を果たしたのですが…あまりにも子供騙しなその映画に、子供ながら強烈な脱力感に苛まれたのを覚えています。
主演は真田広之、千葉真一や志保美悦子が脇を固めるという布陣。一応外人の俳優さんも混ぜて国際色を出そうとしていますが、監督が深作欣二なのでそうは行かない。
興味の対象である宇宙船のデザインも、何故か帆船が宇宙を漂うという…宇宙戦艦ヤマトがネタ元と思われるトホホなデザイン。こちらも脱力感の加速に加担したのはいうまでもありません。
ゴリゴリの東映節炸裂で、宇宙という究極のグローバルな舞台設定なのに、なんともローカル臭漂うC級映画なのでありました。
劇中の一場面。成田三樹夫扮する悪役。銀色に塗った地肌に赤いクマドリというこのメイクだけで作品自体のクオリティーが推測される…。