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執筆者の写真S.Ninomiya

デジタルと建築写真


過日は竣工したばかりの「東淀川の家」と「石橋の家」の竣工写真の撮影を立て続けに行いました。フォトグラファーはいつもの冨田英次さん。冨田さんにはも6年くらいウチの建築を撮影してもらっています。


「東淀川の家」の撮影風景

デジタル化によって、それまでの仕事の仕方が激変した仕事は沢山あると思いますが、建築写真もその一つだと思います。

冨田さんに撮影を依頼しだした頃はまだデジタルでの撮影は一般的ではなく、4×5(シノゴ)と呼ばれる大判のスチールフィルムでの撮影が一般的でしたが、現在ではデジタルカメラでの撮影が殆どなのではないでしょうか。


撮影中の冨田さん

4×5のフィルムは高価で、一枚当たり1000円近くします。当然、容易にはシャッターが切れません。ところが、デジタルになってからはフィルム代や容易しているフィルムの枚数を気にせずシャッターが切れるようになりました。

また、静止物が対象の建築写真にも「一瞬のシャッターチャンス」があります。正確には一瞬というほど短くは無いのですが、それでも太陽の角度や雲の位置、夕暮れ時に生じるブルーモーメントと言われる空が青黒い美しく神秘的な表情を見せる限られた時間帯など、絶対に外せないシャッターチャンスがあるのです。

4×5の頃と比べると、デジタル化によってこの「一瞬のシャッターチャンス」も逃しにくくなったのではないでしょうか。

とはいえ、撮影後のデータ処理などデジタルにはデジタルの特有の仕事があり、4×5の頃とは違う苦労があるようなので、デジタル化によって仕事が楽になったわけではなさそうです。。。。


「石橋の家」のコンクリートブロック塀

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