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堺の家5/お金の話

  • 執筆者の写真: S.Ninomiya
    S.Ninomiya
  • 2016年5月16日
  • 読了時間: 3分

昨年末から進めていた「堺の家5」の見積もり調整が終わり、着工までのハードルは建築確認申請のみとなりました。


「堺の家5」模型写真。

ここまでの流れとしては「基本設計」→「概算見積」→「実施設計」→「本見積」→「見積調整」となるのですが、これらの中で一番苦労するのが「見積調整」。もう少し分かりやすく書くと、最初に想定した工事金額と、設計を経て最終的に出てきた工事金額(本見積)のギャップを埋める行為が最も苦労する…という事になります。

「堺の家5」の場合、その誤差が殆ど無かったので「見積調整」も僅かな調整だけで済み、無事に想定通りの工事金額とする事が出来ました。


「堺の家5」内観イメージ。

ウチの事務所の場合、だいたい80%くらいの確率で最初に想定した工事金額に収まっているのですが、実はこれ、かなり優秀な方なのです。

実際、同業の建築家にこの話をすると、実際かなり驚かれます。

一般の方はビックリされるかもしれませんが、建築家に限らず、ハウスメーカーなどでも最初に想定した工事金額を大きく上回ってしまう事が一般的。2~3割オーバーは当たり前。1.5倍とか2倍くらいになったという話も良く聞きます。

この「ブレ」がなぜ生じるかについては、様々な要因があり複合的な理由に依るものなので一口には言えませんが、二つ挙げるとすれば「営業トーク」と「読みの甘さ」があると思います。

一つ目の「営業トーク」は文字通りなのですが、仕事にしたいがあまり想定する工事コストを安く設定してお施主さんの気を惹こうとする行為です。

ウチの事務所に相談に来られる方には、出来るだけブレの無い金額を想定してお伝えするようにしています。なぜなら、仕事が欲しいあまり最初に現実味の無い安い工事金額を提示しても直ぐにばれる嘘ですし、なによりもお施主さんにご迷惑をかけ、設計業務で最も重要な信頼関係が維持出来なくなるからです。

でも、そうすると「高い」とか「他ではもっと安くできると言われた」とか言われる方がおられます。確かにそういう情報をどこかで見聞きされているのでしょうが、それはそれ、これはこれ、です。無責任な事は言えません。

結局、上手い事を言ってもその嘘は直ぐにバレます。

で、「じゃあ安くできると言ってくれた所に頼みます」と依頼を断られるわけです。そして、後日談を聞くと……想像にお任せします。


「堺の家5」模型写真。

次に「読みの甘さ」。

これは建築家にありがちなパターンなのですが、これまでやったことが無い事の度が過ぎて、最初に想定した工事費がそもそも大きく的を外してしまっているケースです。

例えば、誰もやった事が無い構造や工法などを採用した結果、全く想定外に高い見積金額になってしまうというのが良い例です。

誰もやった事が無い事なので、見積もる工務店側もちょっと怖い。どう見積もれば良いのかも分からないし、当然、保険を掛けた少し高めの見積もりになる。結果、工事費は膨れに膨れて想定した予算のはるか遠く…。

誰もやった事をやる事にお施主さんも理解を示しているのなら問題ないのですが、大抵は建築家側のエゴによるものが多く、そうすると信頼関係も崩壊して収集がつかない事に。。。実際、そのような話は良く耳にします。

ところで、工事金額というのはそもそもが非常に流動的なもんです。建設場所や時期によっても大きく変動します。それに加え、建売住宅のように全く同じものをつくるのならまだしも、他とは違う一点モノの建築を造ろうとするわけですから、その工事金額を大きなブレもなく想定する事は至難の業。

そうすると、「80%」という数字がいかに優秀かお分かり頂けるのではないかと思います。。。。

 
 
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