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執筆者の写真S.Ninomiya

続・鹿児島ラーメン紀行


以前にもこのBLOGで鹿児島ラーメンの事を書きましたが(鹿児島ラーメン紀行)、今回はその続編。

先日、所用で故郷鹿児島に帰ってきました。僕にとって鹿児島といえばラーメン。鹿児島ラーメンの知名度は全国的には今一つなのですが、鶏ガラと豚骨をミックスしたスープはコッテリでもなくアッサリでもなく、更に化学調味料独特の舌に刺すような辛みもない、よその地域では食べられない特別な味。

今回もあれこれと食べてきたのですが、ちょっとした発見をしたのでご報告。

鹿児島ラーメンで県外にも有名なお店といえば、なんといっても「こむらさき」だと思います。県外で有名な理由は、広告費を注ぎ込んでガイドブックなどにバンバン広告を出しているので、その成果が出ているのだと思います。因みに熊本にも同名のラーメン屋さんがありますが、それとは全く別のお店です。


「こむらさき」のラーメン。スープはアッサリ系。麺はかん水少な目の腰の無い麺。

「こむらさき」は地元でも有名で、熱烈なファンも数多くいます。僕自身も35年前と20年前に食べた事があるのですが、実はもう一つ口に合わなかった。今食べたら美味しく感じるかな?と思い再度チャレンジしたのですが、やっぱりダメでした。

スープは美味しいと思うのですが、かん水少なめの白く腰の無い麺、これが好みに合わない。

僕が口に合う鹿児島ラーメンの麺は、中太でモチモチとした触感のチャンポン麺のような麺。だから「こむらさき」は美味しく感じなかったのだと思います。


「のり一」のラーメン。場所柄呑んだ後の〆として食されているからか、「こむらさき」よりも更にアッサリ。最近営業時間を20:00~と完全に飲み客向けにシフトした模様。

これに対して前述の3店以外の老舗、「くろいわ」「ざぼん」(東京にあるザボンとは別)「和田屋」などはチャンポン麺のようなモチモチとした中太麺。新進気鋭の各有名店もこれに続いているかと思います。

ところで、先日訪れた中国/上海で食べたラーメンも、このかん水少なめの白く腰の無い麺でした。


中国/上海で食べたラーメン。スープは鶏ガラだけど、麺の触感は「こむらさき」「のり一」「のぼる」とソックリ。因みにこのラーメンは○▽□風ラーメンと説明されたので、「上海ラーメン」というわけではありません。

そこで思うのですが、鹿児島ラーメンは元来中国や台湾華僑からの渡来人から伝えられた汁麺をルーツとしていると言われていますが、前出の老舗3店はこのルーツに忠実に維持し続け、それ以降のお店はこれらを改良して独自路線を歩んだ結果、モチモチとした中太麺に至ったのではないか…という推測。多分、間違いありません。

因みに僕のお薦めは「ざぼん」。とはいえ、食は人それぞれ好みがあるので、鹿児島を訪れた際は是非いろんな鹿児島ラーメンを食べてみて下さい。


お薦めの「ざぼんラーメン」。


こちらもお薦め「くろいわ」。「くろいわ」はお取り寄せも出来ます。お取り寄せの場合、スープがちょっと濃く感じるので温める際に水を加えると良いかもしれません。

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