大阪府堺市で進行中の「堺の家5」が各種の下地工事終え、いよいよ仕上げ工事に着手する段階に入っています。
下地工事の終わった外壁。今後、ジョリパットと一部ガルバリウム鋼板で仕上げられていきます。
「堺の家5」は敷地面積61.50m2(約18坪)の土地に建つ、いわゆる狭小地住宅です。この敷地に家族4人が住まう住宅の設計を求められました。
建築は70%の建ぺい率いっぱいにアウトラインを確保し、それを三層に積み上げる事で必要な各居室を確保しています。
特徴的な外観は、ダイヤモンド型の敷地をトレースする事で生成されたヴォリュームから、バルコニーや駐車場などの機能をくり抜く事で形成されています。
ダイヤモンド型の敷地形状。
狭小地の3階建てという制約の多い典型的な都市型住宅ですが、ただ住まいやすいだけの建築に終始するのではなく、敷地の持つ特徴をデザインの力で解決する事で、一目みて印象に残るユニークな建築にしたいと思いました。
キャンチレバーで持ち出されたポーチ部分の軒下空間。この軒裏もジョリパットで仕上げられていきます。
トップライト廻り。この後ビス穴やジョイントをパテ埋めしてクロスを貼ります。
階段室。鉄骨階段の段板は少し通常とは違う加工でエッジを効かせたシャープな印象になるよう工夫しています。
完成予想図。
ところで、この度お施主様のご好意で「堺の家5」の見学会を行う事になりました。僕たちの事務所としては2年ぶりの見学会です。一般住宅の場合、なかなか内部まで見れる機会はないので、興味のある方は是非この機会にお越し下さい。
日程は11月12(土)・と13日(日)の2日間。詳しくはあらためてこのウェブサイトでご案内させて頂く予定です。