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ライティング/堺の家5

  • 執筆者の写真: S.Ninomiya
    S.Ninomiya
  • 2016年11月8日
  • 読了時間: 3分

前回のBLOGでは「リビング照明へのこだわり」を書きましたが、今回はその実践編。現在工事中の「堺の家5」で、実際にライティング調整を行ったのでその様子を書こうと思います。

そもそも、事前に照明計画を行ってその通りに照明を取り付けるのですが、計画はあくまでも計画、想定通りの事もあれば想定外の事もある。照度の確認も含め、想定外の事を想定内....いや、それ以上の効果を生む為に照明器具が取り付き、送電され、点灯できる状態になると、必ず照明器具の向きなどを調整します。それがライティング調整。

屋外で植栽に当てるスポット照明などを使う場合は必ず調整が必要だし、僕たちの設計する建築の場合、前回のBLOGでも紹介したグレアレスでユニバーサルタイプ(照射する方向を変えられる)タイプのダウンライトを使用する事が多いので、このダウンライトの向きを調整します。

当然、照明器具の調整は家具との連携が必要になるので、出来るだけソファやダイニングテーブルなどの家具はお引渡し前に入れてもらうようお施主さんにお願いします。

堺の家5」もまだお引き渡し前なのですが、幸い事前に家具を入れてもらう事が出来ました。で、この日はライティング調整。

ライティング調整にご協力頂くのは、いつもの「LEDの若旦那」こと照明デザイナーの花井架津彦さんをはじめとする大光電機/TACTの皆さん。

想定していたコンセプトに則り....場合によっては即興的なアイデアを取り込みながら、あーでもないこーでもないと相談しながらライティング調整を行います。


ダウンライトの向きを調整中の大光電機の皆さん。


調整後様子。光を効果的に使う事で、空間に深みが出てきました。


こちらはポーチ周りのライティング。土間に埋め込んだアッパー照明で軒裏を照らし、その照り返しでポーチ周り全体に柔らかく光を当てるコンセプト。


ポーチ側全景。土間に埋め込んだアッパー照明が柔らかく回り込んでいるのが良く分かります。


こちらはポーチ側と逆の植栽のある外観。実は、植栽のライティングが一番難しい。よく、植栽に照明を当てる事だけに注力してしまい、それにより生じる「影」に気が回っていないライティングを見かけます。植栽の影が建物に美しく落とされていれば良いのですが、殆どは汚く落とされているのものが多く、残念だなあ....と思う事もしばしば。

「堺の家5」では植栽スペースや照明器具を配置する場所も限られていた為、植栽へのライティングはポール照明で下草を照らす程度に留め、建物の開口部から漏れる灯りをバックライトとして使い、植栽の樹形を美しくシルエットで見せる....というコンセプトの照明計画を行いました。

さて、そんな「堺の家5」ですが11月12日(土)・13日(日)にオープンハウスを開催します。日中のオープンハウスなのですが、最近は日没が早いので遅めのお時間に来て頂けると照明が灯った状態をご覧頂けるかもしれません(17:00まで)。ご興味のある方はこの機会に是非お越しください。


 
 
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