ドイツ製の水廻り製品を販売するデュラビット・ジャパンの最新カタログに、僕たちの設計した「苦楽園の家」が導入事例として掲載されています。
本国ドイツDuravit社のインターナショナル版ウェブサイトでは既に掲載して頂いていたのですが、日本版のカタログへの掲載は初めて。
そして、同じページには世界的に有名な建築家 ダニエル・リべスキンドや、コープ・ヒンメルブラウも掲載されています。リべスキンドもヒンメルブロウも、僕の学生時代には既に世界中でその名前を知られたスター建築家で、ミーハー的に素直に嬉しい(笑)。
デュラビット・ジャパン最新カタログの導入事例掲載ページ。上からダニエル・リべスキンド、コープ・ヒンメルブロウ、そして僕たちの設計した「苦楽園の家」が紹介されています。
ところで、リべスキンドといえば特別な思い出があります。それは2003年2月、まだ路肩には積もった雪が残る初めて訪れたNYでの思い出。
深夜にNYに到着し、時差ボケ解消のため直ぐに就寝。当時は松井秀喜選手がNYヤンキースへの移籍が決まり初登板が注目されていた時期。朝起きて直ぐに「松井のニュースやってないかな…」と何気にテレビをつけると、なんと「あの」リべスキンドがベラベラととても興奮した様子でインタヴューを受けている映像が。
なんだなんだと思いながら、分からないながらも必死で英語を聞き取ってみる。すると、どうやら2001年にアメリカ同時多発テロで崩壊してしまったワールドトレードセンター跡地に建てる建築のコンペで一等に選ばれ、そのインタヴューを受けている様子なのでした。
コンペで一等案になったダニエル・リべスキンド設計の1トレードセンター(Wikipediaより引用)。一等案にはなったものの様々な横槍が入リ、実際に建築されたものはべスキンドのオリジナル案からはかなりかけ離れたものとなっている。
それまで「動く」リべスキンドを観た事がなかったので、神経質そうな上に物凄い早口でまくしたてるように話すリべスキンドは非常にインパクトがあって、あの調子でコンセプトを捲し立てられたら「あ、え、う、うん、いいねそれ、いいんじゃない....かな」と言わざるをえない迫力。
そんなリべスキンドと同じページを分かち合うとは…なんとも不思議な縁を感じたのでありました。