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空気から掘り起こす

  • 執筆者の写真: S.Ninomiya
    S.Ninomiya
  • 2019年1月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年3月1日


明けましておめでとう御座います。

昨年は「吹田の家3」「東大阪の二世帯住宅」「北畠の家2」「豊中の家3」と4件の住宅を無事に竣工させる事ができました。


僕たちの事務所では珍しいマンションのリフォームだったり、得意の二世帯住宅だったり、十八番の中庭のある家だったりと、それぞれ性格の違う案件ばかりでしたが、お施主さんからの絶対的な信頼や大きな期待を頂けた事が成功に導く為の大いなる原動力になったのでありました。

また、毎年イタリアで行われる世界的なデザインコンペテション「A'Design Award」で僕たちの設計した「堺の家5」が金賞を受賞し、イタリア/コモで催された授賞式に出席したのも良い思い出になりました。


イタリア/コモでの授賞式の様子

これまで国内での賞は幾つか受賞させて頂いたのですが、国外での受賞は今回が初めて。また、授賞作品となった「堺の家5」は豪邸でもなく、どちらかというと所謂狭小住宅という部類だし、更には海外では受けの良い「和」の要素など一切ないデザインで高い評価を得られた事が何よりも嬉しい事でした。

ところで、建築の設計をしていていつも思うのは、僕たち建築家の仕事はお施主さんの要望や法的な制約を網羅しつつ、何もない空気だけの空間からその求められている姿を探り出す仕事なんだという事。

イタリアルネサンス期の芸術家ミケランジェロ・ブオナローティは、大理石の塊を見るとその塊の中にどのように人体が埋まっているかを見抜く事ができ、「そこにあるものをただ掘り起こすだけ」だと述べたと言われています。

ミケランジェロのように上手くは見抜けませんが、ミケランジェロが大理石の塊に対してそうしたように、空気の塊の中に求められている姿を掘り起こすという意味では非常にシンパシーを感じます。

さて、今年は僕たちとしては初のホテル「鶴橋のスモールホテル」や、オフィスを併設した住宅「Mプロジェクト」など楽しみなプロジェクトが控えています。今年も良いモノづくりができるよう頑張りたいと思います。


「Mプロジェクト」

 
 
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