DVDで「 ル・コルビュジェとアイリーン 追憶のヴィラ」を鑑賞しました。1920年代、アイリーン・グレイとル・コルビュジェの奇妙な憎愛劇が、アイリーンが設計した美しいヴィラ「E.1027」を舞台に展開されています。
物語は映画として楽しめるよう、やや盛られている部分もあるのだろうけど、大筋としては間違っていないように思われます。
「E.1027」もロケ地に使われていて、ふんだんに映像が出てきます。
映画を観ていると、いかにコルビュジェがアイリーンのデザインに影響を受け、嫉妬していたのが良く分かります。もはや、コルビジェはアイリーンをパクッていたとも思われます。
また、会話の中だけであるが、ミース・ファン・デル・ローエなどコルビュジェと同世代の建築家達の名前が出てくるシーンや、マスメディアとの関係など、当時モダニズムをけん引していた潮流も描かれていて興味深く楽しめました。
個人的に面白かったのは、やたらと海パンいっちょで登場するコルビジェと、物語を補足する為に演出されているコルビジェの一人語り。
そして、映画の中のコルビジェはいかにも「嫌な奴」という印象で描かれているのだけど、実際にそうだったのだでしょう。
機会があれば是非ご覧下さい。