世の中新型コロナウイルスの話題ばっかりですが、建築業界でも被害が出始めています。
写真と文章は関係ありません。
メディアでは殆ど報道されませんが、建築業界ではトイレ(衛生陶器)が無くて困っています。
コロナでトイレ?と思いますが、トイレの部品は中国を中心とした外国の協力業者に発注しており、その関係で部品の入荷がストップ。
納期が遅れるとか、受注調整とかではなく、受注停止という超緊急事態が発生しています。30年以上この仕事をしていますがこんな事初めて。
そして、この状況はトイレだけでなくキッチン業界にも。キッチンで使う調理器具の一部部品が中国製で入手出来ず、完成品としての出荷が出来なくなっています。
それから、更に懸念されるのは…
現在の建築建材は、実は殆どが輸入に頼っています。
サンワカンパニーやアドヴァンなど、低コストを売りに需要を伸ばしている建材メーカーがその代表格。
在庫のあるうちはなんとか凌げるでしょうが、在庫が切れたらどうなるのでしょうか…。
また、木造建築の構造体や造作材で使用される木材も海外からの輸入品が殆どで、国産材で対応出来る建築ならともかく、洋材が前提の2X4などは船便が回復しない限り完全にアウト。
これらの事は、あと半月もすれば表面化してメディアでも取り上げられ騒ぎ出すかもしれません。
思わぬところで影響が出てきている新型コロナウイルス。一刻も早く終息する事を願うばかりです。